その他 第3部-6-3 古書に見る 「謡曲十五徳」等 3/3
2022-03-23
⑦1899年 観世文庫 成瀬温筆
「謡曲十五徳」
二十三世観世太夫之清鍳(鍳:かがみ、かんがみる→監修の意か。あるいは清廉の間違いかも。)
提唱者の記載なしで3段の縦書き。
①とほぼ同じ内容で順序は違う。
(美人を「思」が、「懐」になっている。)
二十三世観世大夫は、観世清廉・和雪。
成瀬は明治期の書家。明治天皇の命で王義之の「集王聖教序」を臨書して献上し、楠木正成の遺物だった古硯を賜る。大域と号す。
⑧1909年
国立国会図書館デジタルコレクション
能楽写真: 附・謡曲独習口伝書 第4号
沢藤孝三郎 編 前田義胤 出版
「謡曲十五徳」
3っつの四角枠に記載。
①とほぼ同じ内容で順序は違う。
(⑦同様に美人を「思」が「懐」になっている。)
⑨1920年頃か
早稲田大学図書館・書写資料
筆者等不明 梅若家能楽資料
(梅若誠太郎家旧蔵)
「謡十徳」 2段の縦書きで「而」の字がない。
①から欠けたものは、
知音・花月・鬱気・座上・古事・美人・武芸・戦場・形美の9項。
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