謡曲は能の台本であり、世阿弥の時代から「能の本」や「謡本」として継承されて来ました。そこに使われている文字から、能が演じる世界観や自然観を覗けないものか、探索することとします。
文章ではなく、特定の文字が使われている回数を数えて分析します。それも1曲ごとではなく、謡曲全体を丸ごと対象にしています。
実際には、第1部で現行能は異称同曲等を整理すると、248曲あることを示しました。また、5流が共通して採用している曲が146曲あることも示しました。
今回は、この146曲を対象に「雪・月・花」などの文字を数えて、自分勝手な解釈を添えました。ご興味を感じましたらお読みください。
146曲の曲柄構成や、1曲当りの平均文字数などもシリーズの中で示して行きます。
その始めとして、目次を掲げておきます。
「能楽外縁観測」第4部 目次
第4部-序 文字から謡曲世界を探索
第4部-1 雪・月・花の文字数
第4部-2 春夏秋冬の場合
第4部-3 山河草木などの場合
第4部-4 松竹梅や桜など
第4部-5 神・仏・鬼などの文字数
第4部-6 生老病死の文字数
第4部-7 万物の構成要素「地水火風空」
第4部-8 戦争関係の文字を数える
第4部-9 僧など人物の文字
第4部-10 喜怒哀楽などを表す文字
第4部-11 家族を表す文字
第4部-12 謡曲世界はどんな色?
第4部-13 文字抽出対象146曲の妥当性
第4部-14 曲柄構成とテキストの検討
第4部-15-1 146曲の曲名内訳1/2
第4部-15-2 146曲の曲名内訳2/2
第4部-16 謡曲の文字数や文章数
第4部-17-1 曲柄別の文字数などについて1/2
第4部-17-2 曲柄別の文字数などについて2/2
第4部-18 使用頻度の高い40文字
第4部-19 使用頻度の高い172字
次の項目など、引き続き「能楽外縁観測第4部」をご覧になる場合は「謡曲の統計4」から進んで下さい。



