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その他 第6部-19 江戸中後期の曲別演能回数3/3

2024-09-10

曲別演能回数表の最後に、全体の曲数と演能回数の期間別合計と、色付け基準などを示しておきます。
江戸中後期141年間で226曲・6037番が江戸城で演じられました。年間平均で43番になります。現代の1206番/年の約1/30です。(現代は演能回数調査対象外の非観世流を加えれば1/60とも推定されます。)
 
A緑・B紫の色塗り基準は、2024.6/27に修正した第6部-5と同じで、現代で頻繁に演じられた曲として60年間で600回以上演能の45曲(詳しくは45位で630回)が、演能回数調査対象207曲の22%だったので、各期間の演能回数上位22%をAの緑色とし、60年間で240~599回演能の58曲(詳しくは46位で577回)を良く演じられた曲のBとしてきた28%(各期間の演能回数上位23~50%の曲)をBの紫色としました。

上表のA、Bの回数下限は、各期間におけるAまたはBとする演能回数の最小値を示しています。8代吉宗の期間ならば15回以上の演能でAとなり、9代家重の時ならば5回以上がAとなります。以下同様にAとBが決まります。

なお、分類境界となる演能回数に多くの曲が並ぶ場合、特に9代・13代・14代などで、設定した構成比から外れるところがありますが、妥当と思われる回数を境界線とした結果です。

次回は、2024.10/31に第6部-20「江戸と現代の曲別10年平均演能回数」を掲載する予定です。

引き続き第6部をご覧になる場合は「謡曲の統計6」から進んでください。

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