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その他 第6部-25 江戸時代と現代の曲別演能状況グループ内訳

2025-01-16

それでは、江戸時代と現代で曲別演能頻度を比較してグループ分けした別表A・B・Dを示します。(グループ分けの基準は前節を参照してください。)
まず両時代で頻繁に演じられた67曲の別表Aを示します。
上表は江戸時代と現代で頻繁に演じられている曲の表ですから、よく見たり聞いたりする曲名が並んでいます。前節で触れた習い物曲(ゴシック)も多く入っています。また、ポピュラーな曲を収めた百番集所収(黄色塗・続百番集ではない)曲の黄色が殆どを占め、習い物曲も多く入っているのがよく分かります。

次に両時代でよく演じられている別表Bの72曲名を示します。
上表は江戸時代と現代でよく演じられている曲であり、現行観世流の正と続の百番集所収曲が混在しています。昔の内百番(ポピュラーな曲)と外百番を意識した現代の百番集所収区分を、演能頻度に対応させる難しさを表しているようです。(現行の観世流百番集・続百番集は大成版謡本として1940昭和15年刊行以来変更なし。但し、蝉丸など追加曲あり。)

最後に江戸時代で稀に演じられ(江戸7期中5期以上で演能記録なしの曲)、且つ、現代で演能回数調査対象外の14曲を別表Dで示します。また、江戸時代に演能記録がなく、且つ現代調査対象外の14曲名も参考として付けました。
次回からは、2025.1/31に第7部「徳川将軍期別演能状況」を掲載する予定です。

引き続き第6部をご覧になる場合は「謡曲の統計6」から進んでください。

第7部「徳川将軍期別演能状況」をご覧になる場合は「謡曲の統計7」から進んでください。

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