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その他 第9部-11 室町~現代曲別演能回数一覧表と凡例等

2026-03-20

 ようやくですが、室町~平成を9期に分けた演能回数一覧表を示します。
 一覧表に掲載する曲目数237曲となっています。現行曲は異名同曲などを整理し、5流で248曲あることを第1部-1で載せましたが、今回の一覧表では次の11曲を除外した237曲としました。
A.室町~現代で、これまで取り上げた資料の中に演能記録のない7曲「現在忠度・佐渡・墨染桜・大典・彭祖・山姫・籠祇王」(大典は天皇即位祝賀能のため演能調査対象外で演能記録なしとなっていますが、大正と令和で演じられています。)
 B.室町~平成の9期間で演能記録が1回だけの4曲「実方:室町中期、松山天狗:明治、松浦佐用姫:室町初期、水無瀬:江戸後半」
 この11曲を削除した作業の前後関係により、これまで曲数や演能回数を示してきた文章・表・グラフの数値が、期間によっては2曲又は1番ほど合わなくなっている場合のあることをご了承下さい。

 一覧表は、翁を別格とした曲名の五十音順とし、画面の関係で8表に分かれます。凡例等は次の通りです。

 期間区分は次の通りです。(詳細は第9部-9を参照してください。)
・室町初期 1392~1429:36.6年
・ 〃 中期 1429~1531:102.0年
・ 〃 後期 1532~1572:40.4年
・織 豊 期 1574~1603:28.1年
・江戸初期 1590~1668:77.4年
・〃中後期 1721~1862:141.1年
・明治 1882~1897+α:20.0年
・昭和 1950~1989:40.0年
・平成 1990~2019:30.0年

 曲名については、習い物を太字ゴシックとし、5流の採用状況によって色分けしました。その基準は次の通りです。
・現行全5流で採用の145曲は緑■■
・4流だけの25曲は青■■
・3流だけの20曲は黄■■
・2流以下で採用の47曲は無色
 
 曲別演能回数の色分けは、時代(期間)区分別に、その時代で他の曲と比べて良く演じられたかを示しました。その基準は、各時代で演能された曲を回数の多い順から25%ずつに4分割し、次のように区分しました。
・上位25%をA緑■■とし且つゴシック
・次の26~50%をB青■■
・次の51~75%をC黄■■
・残る25%をD無色□□
 但し、基準境界に同じ回数の曲が並ぶ場合などは、下表のとおり主旨に添うように振り分けました。なお、江戸時代については「」を例外として除いた数値にしています。また、室町初期については、回数が不明のため、演能が確実な93曲を緑■■としています。
 室町中期を除くと、ほぼ25%ずつに4分割できました。室町中期は演能記録が極端に少なく、1回だけ演能の曲でもD黄色■■となりました。全体では結果として、上位曲の緑■■の曲数は、多い期間で56曲、少ない期間で32曲と幅がありますが、全体の曲数によって左右される数なので、他に適当な方法も見当たらないことから、そのままとしました。また、明治時代は1回だけ演能の曲が63曲=31%もあり、多様な曲を演じて能楽復興を目指したものかと想像されます。

 それでは、室町~平成曲別演能回数一覧表を掲げます。全体で8表になりますので、今回は1~2/8の2表・60曲分を掲載します。
 次回は、2026.4/1に第9部-12「室町~平成の曲別演能回数一覧表2/3」を掲載する予定です。

 引き続き第9部をご覧になる場合は「謡曲の統計9」から進んでください。

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